【初心者PM必見】アジャイル開発における「イテレーション」徹底解説!

アジャイル

はじめまして。私も現在、社内のリスキリング制度を活用してプロダクトマネージャーに挑戦中です。実務経験を積みながら学んでいる立場だからこそ、初心者の方と同じ視点で課題や悩みを共有できると思います。この記事では、特に初心者PMがつまずきやすい「イテレーション」について、自分の体験を交えながらわかりやすく解説します。


イテレーションとは何か?

「イテレーション」とは、アジャイル開発における短期間の開発サイクルを意味します。一般的に1〜4週間の期間を設け、その中で「要件定義 → 設計 → 開発 → テスト」を一通り行います。各イテレーションの終了時には動作する成果物を提供し、ユーザーからのフィードバックを取り入れることで、品質とユーザー満足度を継続的に高めていきます。


イテレーションの3ステップ

1. 計画(プランニング)

チームで「どの機能を今期で開発するか」を話し合い、プロダクトバックログから優先度の高いタスクを抽出してスプリントバックログを作成します。各メンバーの担当や作業量もこの段階で調整します。

2. 実施(開発と進捗共有)

計画に基づいて開発を開始し、毎日「デイリースクラム」と呼ばれる15分間の短い会議を実施します。そこで「昨日やったこと・今日やること・困っていること」を共有し、進捗と問題点を可視化します。

3. レビューとふりかえり

イテレーション終了時には関係者に成果物のデモを行い、フィードバックを収集します。その後、チームで「レトロスペクティブ(振り返り)」を実施し、次回に向けた改善点を話し合います。


実践で役立つベストプラクティス

  • ユーザーストーリーの活用:開発要件を「ユーザーが何をしたいか」という視点で整理。目的意識を共有しやすくなります。
  • バックログの継続的なリファインメント:バックログは定期的に見直し、最新状態を保つことで計画の質が向上します。
  • 完了の定義(Definition of Done)を明確にする:レビュー・テスト・ドキュメント作成など、完了とみなす条件を明確にしておくことで、品質を一定に保てます。
  • フィードバック文化の定着:レビューで得た意見を「次にどう活かすか」まで落とし込み、学習と改善を繰り返します。

ウォーターフォールとの違い

ウォーターフォールは、全工程を一方向に進めるモデルで、途中の変更が難しいという課題があります。アジャイルのイテレーションは、小刻みな反復で柔軟な変更対応ができるため、不確実性の高いプロジェクトに向いています。


初心者PMが直面しやすい課題と回避策

1. 目標が曖昧になる

  • 対策:KPIや数値目標を明確に設定する。
  • エピソード:初めて担当したプロジェクトで「売上を上げる」と曖昧な目標を設定し、施策が定まらず混乱。のちに「翌月の売上10%アップ」と定義し直し、具体的なアクションが生まれ成功につながりました。

2. スコープが膨らみすぎる

  • 対策:優先度を整理し、追加要望は次のイテレーションに回すルールを徹底。
  • エピソード:顧客の要望をその場で受け入れ続けた結果、納期が1ヶ月遅延。次回以降は「新機能は次回へ」と明言し、スコープを管理する文化を築きました。

3. ステークホルダーを巻き込めない

  • 対策:プロジェクト初期から関係者を巻き込み、定期的なレビューを実施。
  • エピソード:営業チームに仕様を事後共有してトラブルに。以後、スプリントレビューに営業も招き、早期から意見を反映できるように改善しました。

4. 無理なスケジュールを引き受ける

  • 対策:MVP(最小限実装)を設定し、実現可能な範囲を交渉する。
  • エピソード:CEOに「1ヶ月で全機能を」と言われたが、最小限の価値ある機能に絞り納期を死守。結果的に満足度も得られ、信頼を築けました。

5. コミュニケーション不足

  • 対策:デイリースクラムやチャットを活用し、密な連携を保つ。
  • エピソード:リモート中心で情報伝達に課題。Zoom朝会を導入してから、些細なトラブルも早期に把握でき、バグの混入も減少しました。

まとめ:イテレーションの力を最大限に活かそう

アジャイル開発の肝である「イテレーション」は、柔軟かつ迅速な開発を可能にします。初心者PMでも、基本的なサイクルとベストプラクティスを理解し、振り返りと改善を重ねていけば、着実に成果を上げることができます。

まずは一つのプロジェクトで、今回紹介したポイントを試してみてください。きっと、チームにもプロダクトにも、良い変化が現れるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました